同性愛について

腐女子とか腐男子、という言葉があります。
男同士の恋愛を楽しむ人たちの総称だそうです。
男同士、もしくは女性同士の恋愛をナチュラルとは見なしてない、異常と見なす立場から生まれた言葉だと思います。

異常と見なすのは、身体という見た目、目に見えるものを基準として判断しているためでしょう。
男性的なもの、凸という形に、女性的なもの、凹という形がマッチしてると、私たちは安心します。
私たちは外から同性愛者を見て、「マッチしてない、バランスが取れてない」と思ってしまうのです。

しかし、本人たちの内側、精神に目を向けるとどうでしょう。
本人たちは、精神的なエネルギーのバランスにおいては、男性エネルギーと女性エネルギーをマッチさせているのです。
ですから、本人たちには、まったくナチュラルなことです。

腐女子腐男子という言葉は、同性愛が社会的にナチュラルと認められる前の、過渡期の言葉でしょう。
オカマという言葉と似ている部分があります。
ネガティブな、嘲笑(自嘲)を含んでいる部分において、です。

美輪明宏さんは「同性愛を貶める」と、おすぎ&ピーコさんと絶交しています。
たしかにネガティブな部分が、同性愛者を日蔭者にしている部分があります。
しかし一方で、オカマや腐女子というネガティブな言葉が、同性愛を社会に認知させる役割も果たしています。

だから、美輪さんのように「何者にも恥じない」と示す人や、おすぎ&ピーコさんのようにピエロになる人、どちらもいるのが正解だと思うのです。